フォレスト歯科クリニック

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ダイレクトボンディングについて

  • 2021.11.23
  • #ブログ
皆さん、こんにちは☺️
気温も日に日に下がってきて、冬がどんどん近づいてきている感じがしますね⛄️

さて、本日はの内容は、「ダイレクトボンディング」についてです。

ダイレクトボンディングとは、光で硬化する強化プラスチック(以下、コンポジットレジンと記載します)を使用して、

・むし歯で穴になってしまった部分を詰める
・銀歯を白い詰め物に詰め替えることで見た目を改善する
・歯と歯の隙間を埋めることで見た目を改善する
・歯の形を改善する
・変色してしまった詰め物を綺麗に詰め替える

などといった、見た目を改善するのに有効な治療法です💡

下記の写真は「前歯の詰め物の色が変わってきたので治したい」との訴えがあった方です。

上の写真は治療前、下の写真は治療後になります(※歯ぐきの色が違うのは、術前写真を麻酔後に撮影したためです)。
 

以前にかなり広範囲が修復されており、修復した部分が全体的に黄色く着色してきています。
(これは「コンポジットレジン」という材料を使う上では、避けて通れないものになります。)

患者さんの希望もあり、1日で4本の前歯をダイレクトボンディングにて治療しました。
(一度、以前に詰めてあったコンポジットレジンをはずして、虫歯になっていた部分もしっかり除去してから、
左の前歯の欠けた部分の形態回復も含め、本来の歯に近い色調になるように修復しました。)


次は奥歯の症例になります。
「下の奥歯の銀歯を白くしたい」とのことで、ダイレクトボンディングを行いました。

セラミックインレーという方法もありますが、「なるべく歯を削らない方法で」ということもあり、小さい銀歯でしたので、銀歯を外して、その日のうちにダイレクトボンディングで治療を行いました。

下の奥歯でしたので、治療前はどうしても大きくお口を開けたときに金属が見えてしまっていましたが、ダイレクトボンディングをすることで、自然な色合いになりました。


次が本ブログでの最後の症例になります。

「前歯の隙間を治したい」とのことでダイレクトボンディングを希望されました。
 

当初は、中央の前歯2本だけという希望でしたが、全体バランスを考えて、治療希望のあった歯の隣の歯も含めた4本の治療計画を提案させていただき、中央の2本はダイレクトボンディング、隣の2本はダイレクトベニアという治療法で形態を回復しました。

 

このような大きなケースでは、歯科技工士さんに「治療を行ったらどうなるのか」というプランニングを模型上でしていただくので、①型採り→(技工士さんにプランニングしていただく)→②プランニングをもとに治療、という流れになりますので、最低2回の治療期間が必要になります。
(※こちらのケースでは、上記工程に加え、中央の歯の隣の歯がかなり大きな修復になったため、色合わせの関係で、治療完了まで3回お時間をいただきました。)

以上、3ケースをあげさせていただき、手軽に見た目や機能を回復できるダイレクトボンディングですが、メリット&デメリットが様々あります。

○メリット
・歯を削る量を最小限にできる
・見た目を本来の歯と同じ色に近づけられる
・欠けてしまうこともあるが、部分的に修理可能
・原則、1回で治療が終了する(広範囲の修復が必要な場合は複数回かかることがあります)

△デメリット
・プラスチックなので長期的にみると変色する
・噛み合わせが強い人はすり減りやすかったり、欠けやすい
・範囲が大きくなるほど欠けやすい
・セラミックと比較してプラークがつきやすい
・長期間でみたとき、自分の歯とコンポジットレジンの間にむし歯になるリスクがある

というようなメリット&デメリットがあります。
ダイレクトボンディングで用いる材料は、保険診療で使用するコンポジットレジン材料と比べ、強度が強く、様々な色調が選べるので、機能的かつ審美的に治療を行うことができます。

当院では、
ダイレクトボンディング:¥33,000-/本
ダイレクトベニア   :¥38,500-/本
で行っております。

最後にお伝えしたいこと💡

当院では皆様に、「どの治療法を選択したとしても長持ちさせるためには、その後のメインテナンスが最も重要」ということをお伝えしています。
しっかりケアができていない状態で治療をしても、良い結果は得られず、再治療になってしまう可能性があります😱
これはセラミックを選んでも、ダイレクトボンディングを選んでも、金属を選んでも、同じです。
そのような観点から、当院では原則として、患者様ご自身にしっかりご自分のお口のケアをできるようになっていただくこと、また自分のお口の状態をしっかり理解していただいてから、むし歯の治療などを行っております☝️

Writerこの記事を書いたメンバー